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プレーモデルとサッカー文化

トップとして出てくる選手傾向の関連性。

1. October 2013

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前にも書いたけど、プレースタイルが、上に出てくる選手、目立つ選手の傾向を、ある程度決めると思う。見ることを訓練され、ゲームの組み立てからパスワークがうまいフライブルクのU17は、GK、センターバック、サイドバック、中盤の真ん中の二人の選手が特に目についた。

 

頑張って守ってカウンターのフュルトU17は声を出せるセンターバックと速くて当たりにも負けない左サイドのFWが目についた。それで、今、日本人で世界で通用する、と言われている選手が多いポジションは中盤とサイドバック。つまり、日本のスタイルがそういう傾向を持っている、と言える。

 

日本人が、日本らしいスタイルとは何か、とスタイルそのものに対して、問いを発しても、自分に対して、自分とは何かと問うようなもので、答えは安定しないだろう。むしろ、どのような選手が育ってきたのか、どのタイプの選手が世界でも評価が高いのか、ということを結果から逆に見ることが必要だと思う。

 

個人的に、スタイルや、型のようなものは、「結果的に後から」見つけ出されるようなもの、他人からそのように認知されるようなものだと思っているので、「こうやろう、これを目指そう」と思って出来るものではなく、「すでにそうなっているもの」だと思っている。つまり、結果から逆算されるもの。

 

それで、現在のところ、日本人の選手で評価が高いとされているのが、中盤とサイドバック。それはそれで全然悪いことではないと思う。時代によって、傾向も変わるだろうし。ブラジルみたいに全ポジションで凄いのがいる、というのが稀で。ドイツは今、代表でやれるセンターフォワードが足りなくなっている。

 

だから、あんまりスタイルにこだわったり、「こうやろう、こうなりたい」というプレースタイルのモデルにこだわらくても良いような気はしている。もちろん、指導者の好みは育成に反映されるだろうけど、そういった「好み、嗜好」をざっくり文化と呼んできたわけで。

 

それは、不可避的に反映される。