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いくつかの推測

2015年11月13日のパリでのテロについて

14. November 2015

schwarz-black

 

今回のパリのテロと例えば東京やアメリカで起きるような理由の分からない殺人はどこかで繋がっているんじゃないか、という気がする。パリに関しても、ISがオフィシャルの声明を出したと言っても、どの程度関与しているのか実際のところ分からない。

 

「行為が先にあって、理由が後追いする」のではないか、という推論。先のTweetも、日本やアメリカの理由なき殺人がISと繋がっているという意味ではなくて、その行為が先に来てしまう社会的な理由があるのではないか、と考えたほうが良いのではないか。

 

僕らはそれが「IS」という分かりやすい記号のもとに、それらしい、あるいはしっくり来る理由が見つけ出せるからそこを原因として見てしまうが、そこは最後の部分。行為を実際に促す部分、マッチで導火線に火をつけるようなものではないのか。

 

村上龍の「半島を出よ」は北朝鮮から来た軍隊に日本の「なんとなく人を殺してしまった」反社会的とみなされた主要登場人物が戦う話だが、パリにしろモロッ コであったテロにせよ、ISとまだ犯罪を犯していない、この登場人物のような人たちの両者が繋がり合って行われているような気がする。

 

シュピーゲルが紹介していたテロのあった6ヶ所を見ると、誰もいないのに自爆している箇所があったり、一方ですさまじい数の被害を出している部分がある。 仮に、8人の犯行者のうち、一人の訓練を受けた人物と、たまたまネットのプラットフォームで知り合った7人のド素人という組み合わせならどうだろう。

 

仮にそうだとすると、このド素人の7人がそこに向かう理由は何か、いかにこの7人を出さないようにするのか、というのは宗教的というよりはつくづく「社会的な」問題ではないのか、という推論。

 

追記:
これを書いた直後、またシュピーゲルを追っていたら、この推論に近い状態で実行されたような記事が。。。