育成におけるプレーモデルと哲学

Foto1118

 

フライブルクで、U15, U19,トップチームと三試合はしご。こうやってみると、クラブのプレーモデルが上から下まで統一されているクラブを見るのは楽しい。U15からトップチームまで基本的に同じサッカーをしていて、カテゴリーが上がるほど、戦術的なバリエーションが増えていく。

 

長所というか、特徴も、弱点というか、外から問題点に見える点も一緒。上に上がるほど技術的、判断のミスが減って、洗練されて、体もできて速くなっていく、という。でも基本的に、ベースの部分は変わらない。DFラインからゆっくりボールを動かして、中盤にボールを入れるか、縦に細かいパスワークそこから、スピードアップして、ゴール前まで行くところまでは良いけれど、そこからスピードダウンしてしまうところも一緒。

 

簡単に逆サイドから走りこんだ選手に斜めのスルーパスを通せばいいのに、ゴール前できれいに崩そうとし過ぎて、迷ってしまう印象を与えるところも一緒。でも、それが哲学だし、好き。

 

U15はフライブルク対バイエルン・ミュンヘン。バイエルンも、トップチームと同じ布陣を使っていて、体的にもある程度できている選手を揃えている印象。フライブルクは右サイドの子は、日本の小学6年生ぐらいの大きさの子がいたり、けっこう細かい子がセンターバックだったり。試合は1-2でバイエルンの勝ち。

 

1対1に強いキーパー、ボールを収めてさばけるセンターハーフ、ボールを動かせるサイドバック、読みのいいセンターバック、守備に走るFWと、U17、U19と同じで、ここらへんはトップに自前の選手が上がってくるのが分かる。監督が「不必要なファウルをするな、フェアにプレーしろ」というのも共通。

 

バイエルンは、審判にクレームつけたり、ファウルもらおうとしたり、危ないところではいわゆる「戦術的なファウル」で試合を切ったり、ずるいとも言えるし、いわゆる勝ち方を知っているチームのやりかたをすでに行っていた。技術も能力ももちろん高い。この辺は、クラブの哲学というか考え方かな。

 

こういうのを観た後に、トップチームを見ると、やっぱりそうで。そうすると、DFラインでフライブルクみたいな短いボールを動かしながら隙間を作るチームは、GKへのバックパスがもの凄く意味を持ってくるのだけれど、ファンがそれを嫌ってブーイング。ちょっと可哀相な気がする。せっかく良いサッカーをしているんだから、もう少し、ホームなんだし、静かにプレーさせてあげればいいのにな、と思いながら試合を見ていた。

 

この前の細貝選手も、昨日の乾選手も、中盤のポゼッションで負けてしまった、というぐらい、うまく試合に入れた時のフライブルクのボールの動かし方は良い。