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ロジャー・シュミット監督のサッカーが機能する理由

22. April 2015

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レヴァークーゼン、いかに休む時間を作って、90分もたせているのか、いかにエネルギー効率良くあれだけのプレッシングと速いサッカーをしているのか、ということが気になっていたので、少しそれについて書いてみる。

 

 

結論から言ってしまうと、すごく基本的なことになるが、ボランチ2枚(呼び方は、守備的ハーフでも6番でもなんでも良いです)を並べるときは、やっぱり、この2枚の位置関係と距離感、役割分担の整理がしっかりしている、ということに尽きる。

 

例えば)

-1人出たら、1人は真ん中を埋める。

-同じ高さにポジション取らない。

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などの当たり前のことを90分やり通す体力と集中力が必要になる。

 

 

肝はボランチの位置関係という、何の変哲もない結論だが、それを実行するための決まり事がなされている。

 

例えば)

1.ボールサイドにボランチが高い位置を取ったら、スペースが狭くなってもそっちのサイドで縦に運んでしまうという。

2.作りなおすときは、前線のポジションがニュートラルに戻るまで逆サイドに展開しない

といった、選手の移動という物理的に考えれば当たり前のことを、しっかりプログラミングして戦術を練っている

 

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こういう当たり前のことを90分間、自動化というか体が無意識に動くほどにしっかりやっている。

当たり前のことをやり続けるのは難しい。けど、このレベルだと、やらないと致命的なミスに見えてしまう。