Back to blog

マンチェスター・シティ対バイエルン

緻密さとスタイル。

3. October 2013

hi-res-182937487-thomas-muller-and-philipp-lahm-of-fc-bayern-muenchen_crop_650

バイエルン対マンC観戦終了。個人的には、バルサのサッカーが好きというよりは、グアルディオラのサッカーが好きだったんだな、というのがはっきりした試合。FWを目指す選手には、トーマス・ミュラーを徹底的に見てほしい。彼がオフザボールで何をやっているのか、スペースをどう作って、使っているのか。彼の動きが、他のチームメイトのプレーを引き立てていることに注目して欲しいな。

 

6番のところにラームが使われているのは、カバーできるエリアの広さとスピード、それからボールを持てることと、ミスの少なさだと思う。バルサの時は、ウイングの縦の運動量でカバーしていた、特にカウンターを受けた時のスペースを、ラームが横への移動で消している。67分のシーンが良い例。ペドロやアレクシス・サンチェスじゃなくて、ロベンとリベリのサイドをうまく使うための微調整なんだろう。

 

3-0になって、若いキルヒホフを6番のところに入れて、ラームを一つあげた。経験を積ませることもあったんだろうけど、完全に浮き足立っていた。ボールを貰いに行くのも怖がっていたし、プレスも迷いながらだったし。そのあおりをうけたのが、退場してしまったボアテング、ちょっと可哀相だったな。グアルディオラが、今後、いかにキルヒホフにチャンスを与えていくのか、指導者として注目したい。

 

後半の途中から観たブランのPSGも良いチームだな、と思ったし。自分のサッカー観というか、好みがようやく分かってきた。スタイル云々じゃなくて、隙のなさ、論理的な緻密さ。でも、緻密じゃないと、本当は、そのチームの色、というかスタイルみたいなのは外から見てわからないんじゃないかと思う。

 

グアルディオラのサッカーだって、論理的に突き詰めて、それをグラウンド上で出せるメソッドというか方法を自分のものにしているから、ああいうスタイルのサッカーが出てくるのであって、ドルトムントだってそうだし。昨日のPSGや、シメオネのアトレティコ・マドリードなんかも、見ていてそういうのを感じる。

 

監督が、どれだけ細かく、分かりやすく伝えていけるか、どのレベルにかかわらず、監督と選手の間には、忍耐と対話が求められる。