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チーム戦術における約束事の必要性と効果

10. October 2014

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最近、勝てるというか、勝ち点をそれなりに拾えているチームと負けてしまうチームの違いは、ディティールを徹底しているかどうか、というような気がしている。もちろん、メンタルとかモチベーションとかを上げたりするのがうまかったりもするんだろうけれど。

 

もの凄い簡単で細かい約束事が大きく効いてくるような気がしている。こうなったとき、お前は絶対にこうしろ、というシンプルな約束事(動きのルール)が、逆に選手の正しい判断を導くことになるんじゃないかな。

 

なんていうんだろう、自分が選手でやるときに、「自由にやれ」と言われるより、自分の役割が分かってて、「やりたいこと」ではなくて「やるべきこと」がハッキリしている時のほうが、最終的にプレーの選択がし易いし、頭がクリアな状態でやれる印象がある。

 

結局、「状況見ながら、判断しろ」というのでは、一歩の出足で勝負が決まるアクションが起きている局面で、どうしても遅くなってしまう。状況を見ながら判断するのは、いかにその局面を作るか、というところまで(ゲームメイク)で、アクションの局面に入ったらむしろ正しい「反応」が必要になる。

 

いかに、その「正しい反応」を試合に引き出せるようにするのかが、トレーニングの醍醐味なんじゃないかなあ、と最近は感じている。で、その何を以って「チームにとって正しい」という基準を作って、選手間で共有させるのが監督の仕事なんじゃないかなあ、という気がしている。

 

「戦術を浸透させる」と言うと難しそうに聞こえるけれど、単純にチーム内のピッチ上での細かい約束事を「反応」にまで導く、と考えれば、そんなに難しく考えることもないのではないか、と。まあ、それ自体が難しいし、勝ち点という結果に繋げるのはもっと難しいんだけれども。